ポメリーは1836年創業の老舗で、それまでシャンパーニュといえば甘口が主流だったのを旦那の事業を引き継いだマダム・ポメリーが英国人の好みに合わせて今のようなブリュットスタイルを生み出し、シャンパーニュ界では歴史を作ったメゾンと言える。
生産規模もかなりなものでヴランケン・ポメリー・モノポールグループの一翼を担っている。年産500万本は最大手のモエ3000万本には及ばないが、ボランジェとルイロデーレールを合わせた本数に匹敵する。日本では輸入会社に販売を委託せず独自の販売会社を設けているくらいなので、たいへな規模であることがうかがえる。
このシャンパンの気に入ったところはラベルの鮮やかな青である。発色の鮮やかさは夏にはもってこいである。涼しさを誘う色である。写真を撮るのを忘れてしまったが、コルク栓を固定する針金もメタリックブルーでカッコよさはずば抜けている。
キャラクタはきんかん主体の柑橘系のくっきりとした香りがあり、勢いがすごかった。クリアーではっきりとした特徴をつかみやすいシャンパンである。味わいも香り同様くっきりしたところがあり、わかりやすい。若々しく、溌剌としたところは夏向きである。以前に取り上げたエドシック・モノポールと似ている。違いはあと味のミントがないくらいで、他はエドシック・モノポールと同じ。
暑い時期や梅雨のジメジメしたうっとうしい時期によく冷やして飲みたい。私は暑いのは嫌いだが、暑い夏に蚊が寄りつかない対策をしたテラスでキンキンに冷やしたポメリーを飲むことができたら暑さも歓迎できると思った。
このシャンパーニュの仕様
ブドウ品種構成 | シャルドネ34%、ピノノワール33%、 ピノムニエ33% |
デゴルジュマン時期 | 不明 |
甘辛度 | Brut |
ヴィンテージ | NV |
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