世の中にオリュンポスの神々が飲むネクタールがあるとするならばシャルル・ド・カザノーヴはそういうものかもしれない。というのも抜栓した途端、えも言われぬ素晴らしい香りがしたからである。高級メロンの品のいい香りにライチやビワが添えられたような香りは今まで空けたシャンパンの中でも飛びぬけたものだった。
飲んだ感じはあっさりした甘みが真っ先に感じつつも香りにあったような高級メロンに柑橘系の甘みがちょっと乗っかってくるようなところがあった。
おいしかったので、いいペースで飲んでいると、3杯目の後半から飽きが来てしまった。4杯目は行けないと思ってそこでやめてしまったが、最初のうちは素晴らしかった。このシャンパンは何人かで1本頼むにはちょうどいいと思った。3人で2杯づつで空けるなら、最高の1本と言えよう。甘みを感じるのでよく冷やして飲むのがよい。
シャルル・ド・カザノーヴは1811年創業の老舗で、フランス国内では2番目のブランド力があると販売店のサイトにあったが、シャンパンのブランド力が一体どういうものなのかわからないが、よく知られたメゾンなのだろう。年間300万本売るというのでルイ・ロデレールと同じくらいである。
このメゾンは他も飲んでみたいと思った。
このシャンパーニュの仕様
ブドウ品種構成 | ピノムニエ20%、シャルドネ30%、ピノノワール50% |
デゴルジュマン時期 | 不明 |
甘辛度 | Brut |
ヴィンテージ | なし |
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